【美容鍼Q&A】美容鍼について

鍼は現在では医療だけでなく、美容・スポーツなど多くの場面で取り入れられています。
欧米においても鍼灸治療が日常的にたくさんの人に用いられてきており、2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村でも心身のケアとして取り入れられるに至っています。

◆「鍼」って?

「鍼」と書いて、はり
なかなか見慣れない字ですが‥鍼(ハリ)を特定の部位に刺して身体に刺激を与えることで、不調を改善する手助けをしたり、健康増進を目指す東洋医学にルーツを持つ治療法のことです。

西洋医学に比べると何やら怪しそうなイメージを持たれがちな東洋医学ですが、西洋医学が発達するはるか昔から脈々と研究・研鑽を積み重ねられてきた歴史のあるものです。

一般的に知られる鍼の効果は、肩こりや腰痛・ひざの痛みなどの「痛みに効く」というものかもしれません。鍼灸はこのような痛みに関する症状に大変効果が見込めますが、実は他にも様々な症状に有効です。
鍼灸医療推進研究会が発行している「鍼灸FACT BOOK」によると、鍼灸で身体を刺激すると以下のような作用があると考えられています。

痛みを抑える作用

……この作用で効果が見込める症状

肩こり・頭痛・腰痛・生理痛・歯の痛みなど。

自律神経が支配する胃腸などの内臓や血圧などに作用して、機能を調整しバランスを整える作用

……この作用で効果が見込める症状

自律神経の乱れ・冷え症・疲労・倦怠感・便秘・不眠・胃もたれ・眼精疲労など

免疫系や内分泌系への作用

……この作用で効果が見込める症状

花粉症・更年期障害・生理不順など

更に詳しく解説すると、鍼灸で身体の一部を刺激することで、中枢神経の中にモルヒネのような役割をもったホルモン(内因性オピオイド)が放出されることが分かっています。このホルモンが痛みを抑え、痛みを脳に伝える神経経路をブロックします。
また、神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として流してくれます。

健康だけでなく美容にも

最近では芸能人などで顔にたくさんの鍼が刺さっている画像がSNSにアップされているのを見たことがある方も多いと思います。
これがいわゆる美容鍼と呼ばれている美容法です。ただ実際に経験したことがあるという人はまだ少ないのではないでしょうか?

美容鍼の特徴は大きく二つあります。
①リフトアップや小顔効果など、即効性がある
②副作用が少なく、健康になりながら美しくなれる

 美容鍼の分かりやすい効果はリフトアップや小顔効果です。
皮膚の奥にある筋肉層まで鍼を刺せるため、筋肉のコリが原因となるお顔のたるみに即効性が見込めます。
また咀嚼筋の緊張を取ることでフェイスラインの抑制もできます。

 さらに自然治癒力が高まり、自律神経・ホルモンの乱れを整え、全身の血流がめぐり健康的に美しくなれます。血流を改善することにより、肩こりや冷え症・むくみ、クマなどの症状、さらに皮膚の新陳代謝や皮脂の分泌によるバリア機能が高まり、肌の色調、つや、水分保持機能などが改善されます。

同時にお顔の小じわ、やほうれい線などにもアプローチしていきます。
シワの局所に鍼を打って、真皮細胞に微小な傷をつけることで、肌の修復機能を活性化できます。コラーゲンやエラスチンが再生、増殖され、内側から皮下組織が健康な状態になります。これによって、シワやほうれい線も改善されます。

身体のケアに加え、さらに美容的なところまでもが鍼の領域となってきています。

美容鍼Q&A

このように美容鍼は、お肌や筋肉、またツボに刺激を与えることで、ご自身の自然治癒力を引き出して効果を出す美容法ですので、お薬の様な大きな副作用はありません。

ただ、自然治癒の過程で一時的に内出血が出る場合があることや、鍼を刺すときの刺激で、個人差はありますが痛みを感じる場合などがあります。
まだ美容鍼に対して不安のある方もいらっしゃると思いますので美容鍼Q&Aを!

1)感染症の恐れは無いの?
鍼は、日本製のディスポーサブル鍼と呼ばれているステンレス製の使い捨てタイプです。密封され滅菌消毒されているものですので、衛生面の心配はありません。

2)金属アレルギーがあるけど受けられるの?
美容鍼の施術で金属アレルギーが起こるのは極めてまれです。鍼は医療用ステンレス製で、アレルギーが出にくい金属です。
もし肌がとても過敏でアレルギー反応が出やすい方は、その旨お伝えください。刺す本数を調節したりシリコンコーテイング処理されたステンレス鍼を使用することで、更に出にくくすることもできます。

3)痛くないの?
鍼は0.10㎜から0.18㎜と非常に細いものを使用しております。鍼先の形も滑らかな松葉型で抵抗も少ないものです。
個人差により場所によって少しチクリと感じる事がありますが、ほとんど痛みはありません。

4)どれくらいの頻度で受けたら良いの?
適切な間隔は人によりますが、初めは12週間に1回程度で4回くらい、その後は23週間に1回程度と状態に応じて定期的な施術を受けるのが良いです。
これは皮膚の1か月ごとのターンオーバーのリズムに合わせたものです。

Q5)跡は残らないの?
美容鍼の一番のリスクとして鍼をうった場所の微量な内出血です。
通常は弾力性のある血管のほうが鍼をよけ出血を回避できますが、まれに出血してしまう可能性はあります。
しかし万が一出血してしまってもごく微量で、早いと3日ほどで、通常は1~2週間くらいで吸収され分からなくなります。それまでコンシーラなどで目立たなくすることもできます。

Q6)妊娠中でも受けられるの?
妊娠中でも美容鍼を受けることができます。

Q7)生理中でも受けられるの?
生理中の方でも施術を受けることができます。

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