あご筋ほぐしーセルフケアー

こんにちは、歯科医師の伊藤です。

前回は、食いしばり、歯ぎしりを増悪させる要因についてお話ししました。

前回のおさらい

前回のおさらい。夜間の食いしばり、歯ぎしりは精神的、肉体的、環境的なストレスにより増悪すること、ストレスを溜め込みたい人はいないので、いかにストレスを軽減するかが重要であることをお話ししました。食いしばりについてはまだ情報があるので、今後機会があれば載せたいと思います。

さて、今回は、本院の総院長である薩摩宗治著、90秒あご筋ほぐしの出版に伴い、セルフケアの大切さ、実際の手技をいくつかお話ししたいと思います!

セルフケアの大切さ

いつもは堅苦しく難しい日本語を使うことが多い自分ですが、本日は簡単に本に沿ってお話します。

あご筋ほぐしとタイトルがある様に、この本では数々の顔面筋肉のセルフケアが記載されています。

何故、あご筋をほぐす必要があるのか?

しかし、そもそも何故、あご筋をほぐす必要があるのでしょうか。

そんなことを思った方もいると思います。

では1日であごは何回動いているのでしょうか?

食べ物を咬むときはもちろん、話したり、笑ったり、様々なシーンであごは休みなく働いていますよね。

その回数は3000回以上と言われています。

さらに歯と歯を噛み合わせた時に、あごには体重の1.5〜2.0倍の負荷がかかると言われています。

毎日こんな過酷な負荷が与えられているあごは、体の中で最も疲れを溜めやすい関節といっても過言ではありません。

またこれまで体のバランスをとる中心は骨盤や背骨だと言われてきましたが、あごが体のバランスを担う中心だという説もあります。

あごが体の歪みに直結するのであれば、あごの歪みを取り除くこと、あご筋をほぐすことが顔も体も理想的に整えるためには必要なことなのです。

ベーシック あごケア

今回は本書からベーシックあごケアについて説明します。

まず上下の奥歯をぐっと噛んだときや、口を開けたときに動く頬の部分が咬筋。頬骨からエラまで縦に続き、下あごを閉じるときに働く。そこに人差し指と中指を当てて、場所を確認します。

目尻の横に人差し指、中指、薬指をあて、圧を掛けながら指を上下に動かして目尻の横を10回さすります。

次に、耳の穴の前、上下の奥歯が当たる部位に指を移動させ同様に刺激します。次に、前後に動かして目尻に向かって顔の側面を10さすります。指の位置をズラして側面を5ヶ所さすります。

最後に両手を軽く握り、こぶしの平らな部分を上下の歯が当たる部分にあてがいます。

口を「う」にして、こぶしを口の中に押し込むように圧をかけながら前後に、10回押します。

以上がベーシックあごケアになります。

ぜひ皆さん、毎日の日課にしてみてくださいっ!

当院では、本書に記載されていることはもちろん、それ以外にもセルフケアをお教えしています。

ご興味のある方は是非一度、当院にお越しください。

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