顎変形症(がくへんけいしょう)~ゆがみの強い方へ~

みなさんこんにちは、院長の粟津です。

いよいよ風邪やインフルエンザの流行がピークになってきましたね、長期的な咳が続くと肋骨を骨折する恐れもあります。
早期対処と絶対安静で早く治しましょう!

顎変形症(がくへんけいしょう)~ゆがみの強い方へ~

本題ですが、顎変形症(がくへんけいしょう)というワードをご存知でしょうか?
あまり馴染みないかもしれませんが、症という言葉が使われている通り疾病の一種なんです!

なのでもちろん保険が効きます。
※ただし、全費用で数十万~数百万円位といわれています。

顎変形症の分類

状態(噛み合わせや顎骨の形状)によっていくつかに分類がなされています。

中でも当院でもよくお見かけするのが左右下顎枝、顎体の長さの違いによる左右非対称の症例です。
これには医学的な基準値や指標が存在しないのです。

ではどのように診断するのか?単純に患者さん自身が認めた時点で顎変形症と診断名がつくのです。
意外と曖昧ですよね…

でも実際左右の骨の長さや形などが完全に一緒の方はいません、なので他者が判断を下せないのでしょう。
ではどのような治療が行われるのか?この症例はオペが第一選択として挙げられます!
この術式は下顎枝矢状分割法(SSRO)といい顎変形症だけでなく、反対咬合(受け口)にも使われます。

 


しかしながらその治療の道のりは長く、まず術前矯正してから左右均等な長さになるよう切るのがベターです。
術前矯正とは歯列矯正によりわざと反対咬合(受け口)まで顎骨の長さを出すことです、また術前矯正だけでも約2年近くの歳月を要します。
手術後さらに数週間の入院や数ヶ月に及ぶダウンタイムやリハビリを経て回復します。
もうひとつリスクをお伝えすると、後戻りがしやすいという点です。
なぜ後戻りをするかというと、機能がそのままだからです。(身体の歪みやそれに伴う噛み合わせと顎軌道など)
もう少し掘り下げると筋肉と関節、元より患者さん自身の日々のクセ(姿勢など)が変わっていないのであればまた歪みが生じます。

ですから当院ではあまりお勧めしておりません、もしやるのであれば骨切りしたのち機能改善を必ずやることです。※反対咬合の場合はまた別ですが…
また歪みは必ずしも骨が原因となって見えているわけではありません、軟部組織(脂肪や筋肉、目や鼻などのパーツ)の形状やボリューム、高さの違いは骨が整っていても関係ないです。

このことは以前にわたくしがブログに書いたので詳しくはそちらをご参照ください→顔は何をもって美しいと判断するのか?歪み、整顔、美顔の矯正法

故にオペをされてもあまり歪みの改善が見られない、または患者さんが納得できず当院を訪れるケースもございます。
顎関節症に対しても同様の事が言え、オペで良くなるケースは稀で、また再発は必ず起こり得るのでお勧めはいたしません。
歪み、左右差、顎関節症でお悩み、オペを勧められた、どこに行っても改善が見られなかった方は是非一度検査、相談だけでもご来院下さい。

 

 

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