こんにちは!
さつま骨格矯正院長の山本です。
本日は顎関節症についてお話していきたいと思います。
顎関節症について
顎は複雑な形状と多くの機能を持ち合わせています。
筋肉、関節、神経、血管などが集まり下顎を支えています。
会話や食事、あくびなど行う時、痛みや動きの制限がされることを顎関節症といいます。
主な症状
⚫︎両側または片側の顎関節部の疼痛
⚫︎クリック音などの関節雑音
⚫︎開口障害や下顎の運動障害
などが挙げられます。
今までは噛み合わせの悪さが原因と考えられてきましたが、最近では多くの原因があがるようにもなってきました。
考えられる原因
⚫︎噛み合わせ
⚫︎顎関節の構造上の問題
⚫︎ストレスや不安
⚫︎顎の筋肉の緊張
【日常生活での習慣や癖】
⚫︎頬づえ
⚫︎歯ぎしり
⚫︎食いしばり
⚫︎片側での噛み癖
⚫︎うつ伏せ寝
⚫︎猫背など
様々な事が挙げられています。
当院では
この上記の項目の中でも当院では顎の筋肉の緊張や姿勢などにフォーカスし顎関節症の施術を行っております。
咀嚼筋と呼ばれる4つの筋肉(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)に問題がある筋性の顎関節症は先ほど話していた、頬づえや歯ぎしり、食いしばり頭頸部の不良姿勢なども関与してきます。
歯の接触癖、歯ぎしり( ブラキシズム)や、くいしばり(クレンチング)により咀嚼筋が過度に緊張すると、筋内圧の上昇に伴い自由神経終末の感作(痛みの過敏性)、循環障害からの発痛物質の産生が咀嚼筋に痛みを生じさせます。
それらの痛みの刺激は交感神経の興奮を起こし、新たな筋緊張と循環障害が生じて痛みが増大するという悪循環となってしまい、同時に筋肥大からエラ張りしやすくなります。
また、不良姿勢、例えばパソコンやスマホを使用中に頭頸部を前方位に突出させた状態を続けると、舌骨下筋群が舌骨を、舌骨上筋群が下顎を下方に引き下げることになります。
すると、この力に対して反射的に咬筋や内側翼突筋の緊張が高まり、くいしばりを引き起こします。
そして、咀嚼筋の過度の緊張によって顎関節部に負荷がかかり続けると、関節包炎、滑膜炎といった顎関節痛障害や、関節円板障害が発生し、最終的には変形性顎関節症という骨や軟骨の器質的破壊に至ってしまいます。
改善策について
筋の過度な緊張については先ほどの咀嚼筋(4つ)の緊張を除去する事で顎関節自体にかける負担を軽減し痛みや開口障害を改善できます。
痛み開口障害以外にもクリック音などの関節雑音は関節円板などの前方滑走が原因となる為、外側翼突筋にアプローチする事が必須となります。
ここで、外側翼突筋は関節円板に停止する上頭と下顎頭に停止する下頭からなります。
下頭は開口運動時に下顎を前方に動かすのに対して、上頭は噛み締めた際に活動します。
そのため、くいしばりが強いと、外側翼突筋上頭が関節円板を強く引っ張り前方転位させるおそれがあります。
その結果、開口時に関節円板が引っかかりクリック音が出たり開口制限などが出てしまうのです。
外側翼突筋の緊張が取れると関節円板の前方転位が改善して、関節雑音は小さくなり開口障害や運動障害の改善も期待できます。
最後に
当院では咀嚼筋やその他の筋肉にまでしっかりとアプローチを行っていきます。
1日顎関節は平均2000〜3000回動かされると言われておりその動きの癖や筋肉、咬筋の緊張を取り食いしばりにくい状態を作り顎関節の負担を除去し負の連鎖を止めることが出来ます。さらに、もっと深くにある外側翼突筋にも刺激を与えることで、関節円板の前方転位による運動障害やクリック音を抑制していくことでお顔の歪みや左右差にも効果が出てきます。