顎顔面骨格系の分類

セファロスタンド

さつまではお顔の分析にあたり、セファロスタンド使っています。

これは頭部を固定してセファロ(頭部X線規格撮影)を撮るための装置です。歯科でパノラマX線写真など撮られたことがある方もいると思いますこのようにセファロスタンドはもともと骨を見るものですが、さつまでは主に顎位や軟部組織に働きかけるので通常の撮影した画像を参考に外形的な特徴を見ています。

お顔の黄金比

まずお顔の黄金比などの分析について、以前にも粟津先生のブログで説明されていますが、例えば、正面からだと…

整った顔のひとには規則正しく釣り合いの取れたバランスがあります。

髪の生え際から眉頭の下・眉頭の下から鼻の下・鼻の下からあご先の長さが、「1:1:1」。
鼻下と唇の中心の間・唇の中心と顎の間の間隔が「1:2」の比率。
顔の横幅が目の横幅の「5倍」。
これらは顔を平面として捉えた場合のバランスです。

それでは側貌の審美性をきめる因子とはどのようなものがあるのでしょうか。
側貌は審美性に重要な影響を与えており、縦幅や奥行きを判断する上で欠かせません。

★E-line


綺麗な側貌
まず代表的なものとしてエステティックライン(E-line)があります。側貌において、鼻の先端と下顎の最突出点を結ぶ線です。
このE-lineと上下の口唇の最突出点の距離で、上下口唇の突出や後退を評価します。
日本人は、上下の口唇がともにほぼこのライン上に位置するのがバランスが良いとされています。

★側貌型

側貌型という分け方があります。 前額部最突出点(グラベラ)、鼻下点(サブナザーレ)、オトガイ部最突出点(ポゴニオン)の3点を結んだ線で診断します。

①上顎前突の顎態であるコンベックスタイプ(凸顔型)
②ストレートタイプ(直顔型)
③下顎前突の顎態であるコンケイブタイプ(凹顔型)

の3タイプがあり、美しいE-lineができるのは上顎前突の①コンベックスタイプになります。

ちなみに、歯科や美容外科では、X線で撮影し基準点を設けてソフトウェアを使って骨からお顔の特徴を分析判断していきます。SNA角が大きく、ANB角が大きい→ 上顎が前突し、下顎が後退しているということです。

SNAというのは、次の角度です。

SNA角

SN平面と直線N-Aとのなす角

 


S(Sella=下垂体窩)とN(Nasion)を結んだ線と、NとA点を結んだ線で構成される角度で、上顎の前後関係を表します。AとBはそれぞれ上顎骨、下顎骨の基準点です。
次はANBです。

ANB角

直線N-Aと直線A-Bとのなす角

 

ところで、【顎顔面骨格系の分類】というのがあります。

縦軸がお顔の垂直的な長さについて、横軸が立体的な上顎の突出度の度合いを表していて、9つに分類しています。
これらはお顔の垂直的な長さについては、フランクフルト下顎下縁平面角、上顎の突出度については側貌型などから、外形的にも分析できるところです。
特に下の図にあるフランクフルト下顎平面角が小さいと短顔になります。

フランクフルト下顎下縁平面角

フランクフルト平面と下顎下縁平面とのなす角

【顎顔面骨格系の分類】一番左側の列の上顎が突出しているコンベックスタイプは、極端な場合はいわゆるアデノイド顔貌といって口呼吸で舌根が下がり下顎の発育不全の場合もあります。
ただし、このような噛み合わせが深いタイプ(過蓋咬合)は矯正で短顔に持って行きやすく若々しく見せることができます。

【顎顔面骨格系の分類】一番左上の上顎が突出して縦幅が抑えられている短顔タイプは、特にE-lineが綺麗に出てバランスも良くなります。
さつまでは、そのために顎位を後上方に上げていく矯正をしてことになります。


下顎が左右顎関節を軸として安定した回転運動を行うことができる上顎に対する下顎の位置関係である中心位で顎関節を軸に開口できるポジションに持っていくことで、前述の短顔に近づけ安定させていけるように矯正するのです。

引用元:wikipedia中心位における上下顎の位置関係 作者Tadashi Sotokawa

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