普段はそんな事ないのに、朝起きたら顎が痛い
朝起きたら顎が痛い……。それは寝ている間に食いしばっていたり、歯ぎしりをしているのかもしれません。また口が開けずらい方や顎関節の音が鳴る方も寝ている間に食いしばっている可能性があります。
歯ぎしりは顎関節症やエラが目立ったり顔が歪む原因
人間の噛む力は、だいたいその人の体重と同じくらいと言われています。男性なら60~70キロ程度、女性の場合は40~50キログラム程度。食いしばりの強い人だと体重の倍くらいになります。
無意識に歯ぎしりや食いしばりをしていると、あごの関節や筋肉に強い力がかかり続けるため、顎関節症になりやすく、咬筋が発達してエラも目立ってしまうのです。
また、寝ているときだけでなく、長時間パソコン作業をなどのデスクワークをしている時、姿勢が悪かったり、頬杖をついていたりする際、食いしばりが出てしまうこともあります。
歯ぎしりや食いしばりが続くと、顎関節にもダメージを受けてしまい顎関節の変形にも繋がってしまいます。
解消するに当たって、何よりも重要なのは、まず日頃から歯ぎしりなどを防ぐことが必要になります。
では歯ぎしりを予防するには?
歯ぎしりの対処として歯医者でマウスピースを作ってもらう方も多いと思いますが、根本的に解消するためには普段からできるケアを行うことが大事となります。
1.普段から食いしばり癖を無くす
日中から、舌を定位置に固定してみてください。
夜、歯ぎしりや歯を食いしばっている方は、日中からそのような癖が出ていることが多いです。対策として、舌を前歯と上顎のくぼみの間に添えてください。舌が、上と下の歯を噛みしめるのを防ぐ天然のマウスピースとなってくれます。
2.姿勢を良くする
疲れたと思ったら深呼吸
食いしばりや歯ぎしりのある人は、呼吸が浅いことが多いです。交感神経が優位になってしまっているのです。
姿勢を良くして呼吸を深くすることで副交感神経が優位になり、自律神経が安定して食いしばりや歯ぎしりを防ぎましょう。
3.就寝前に注意すること
①寝る直前までスマホやパソコンなど光るモニターを見ていると、交感神経優位の状態が続いてしまうので避けること。
②就寝前にはお風呂に入る。
※お風呂の効能→42℃は交感神経優位となり、40℃くらいでゆっくり副交感神経優位となります。
交感神経は心身を興奮状態に、副交感神経はリラックス状態にする神経です。お風呂のお湯の温度によってこの2つの神経の反応が変わってきます。
42℃以上の熱めのお湯に入ると、交感神経優位となってしまい興奮状態になるため、就寝時に食いしばりや歯ぎしりしやすくなります。40℃程度のお湯につかると、副交感神経優位となり心身がリラックスし良い睡眠がとれるため歯ぎしりや食いしばりも減ります。
このようにお風呂で自律神経をコントロールすることができるのです。
基本的に全身浴をおすすめします。半身浴では入浴にとって重要な「温熱作用」の効果が半減してしまいます。しっかりと全身でお湯に浸かったほうが体は温まり、血流もよくなります。
もっとも、肩までお湯に浸かると息苦しく感じる人は無理しないでください。