咬む感覚情報の仕組み

物を食べた時、それがお豆腐なのか、おせんべいなのか、食感で硬い、柔らかいという区別ができるのは不思議な体のシステムですよね。
硬さによって、咬む力の調整や咀嚼スピードを脳で瞬時に情報転換し、顎運動をしています。その感覚の感受性は非常に繊細で、直径0.08mm髪の毛一本噛んだだけでも違和感を感じとることができます。

また、虫歯はないのに食いしばりをし過ぎて歯が痛く感じたり浮いている感じがしたり、姿勢不正や肩こりからなんとなく、噛んだ時の歯の当たり方が変化して不快感を感じたりすることがあると思います。
この原因を考えるにあたっては、歯周組織の働きをご説明します。

歯周組織の働きについて


歯は歯槽骨という骨組みに植立しています。
歯槽骨と歯の間には厚さ0.1mm0.3mm程度の歯根膜が存在していて、歯を支持したり、感覚を読み取る神経線維がここに存在します。
歯根膜は豊富なコラーゲン線維でできていて短い間隔で再生を繰り返しています。 柔軟性に富むので歯に圧が加わっても、圧を分圧できてクッションのような緩圧的な働きができます。


また血管分布があるので骨を作り出す骨芽細胞などの歯根膜に存在する細胞はここから栄養供給されているので、歯根膜を失ってしまうとこれらは死んでしまいます。
歯科矯正で歯が動くのは、一方向に一定に圧を加えることで、片方は圧迫されて血液供給が途絶えて、もう一方では引っ張られてスペースができ十分な血液供給がされるので、ここで骨代謝が起こり歯が動きます。


また歯ぎしりや食いしばりが常に行われていると一定の垂直方向の圧が常にかかっている状態なので、歯根膜はダメージを受けて、歯が痛い感覚や歯が浮く感覚がでたり、歯を支持するシステムが破壊されて歯周病を引き起こすこともあります。 全身的な体調不良やストレスによっても血行不良により歯根膜を壊してしまうこともあります。


さつま式矯正の施術時に、歯をカチカチ噛み合わせて頂いて、歯の当たり方の印象や、どこが始めにあたっているかなど、ご自身の感覚をチェックしてもらうことがありますが、これも歯根膜の働きでチェックすることができるものです。
咬合と全身のつながりについては、今まで当院のブログで前述のように、深い関連性があるので、施術の前後でかみ合わせの歯の当たり方の変化にはみなさんに感覚的に体験して頂けると思います。


歯が動いているのでは全くないのですが、歪みストレスや筋緊張が取れることで均等な咬合を感じて頂けると思います。
逆のことも言えて、正しい咬合ができると、肩こりや疲労感も軽減します。
からだの大切な機能を破壊しないためにもくいしばりは厳禁です。
正しい姿勢と舌の位置は上顎につけて咬まないことを意識して、歯根膜を守っていきましょう!

 

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