どうも、鍼灸マッサージ師の長田です。
蒸し暑い季節になってきましたね。
さて、今回は当院の中でも効果は絶大、しかし実のところ認知度が低いのではないかと言われている施術
「パルス顎関節鍼」についてお話していきたいと思います。
パルス顎関節鍼とは
まずパルス顎関節鍼とは何ぞやと言うお話ですが、
忙しい方のために結論から言いますとコレは「くいしばりを矯正するハリ治療」です。
「なーんだ、自分はくいしばりなんてしないから関係ないや。」なんて言う画面の前の皆さま、少しお待ちください!
ではまず現代における“くいしばり”の定義についてお話していきましょう。
まず普段の生活においての皆さまのおクチの中に着目していきます!
脱力した状態でおクチの中の上の歯と下の歯が少しでも接触していると言う方、、
残念ですがあなたのおクチの中にはすでにくいしばりが起きています。
くいしばり(クレンチング)
くいしばり(クレンチングとも言います)が起きることによってカラダには様々な弊害があります。
●歯の摩耗や破折
●顎関節症
●舌圧痛
●首肩こり
●咀嚼筋の緊張
●自律神経の乱れ
話が大分外れてしまいましたが今回はパルス顎関節鍼のお話ですのでくいしばりについてもっと詳しく知りたい方は過去のスタッフブログ記事
くいしばり(クレンチング)についてhttps://yugamilabo.jp/kuisibari/をご覧くださいませ。
くいしばりの改善方法
では、そのくいしばりを改善させるためには一体何をしたらいいのか。
まず当然のことですが、食事の時間以外は歯を食いしばらないように上の歯と下の歯を少し離すクセをつける事から始めます。
※注意していただきたいのが、ここで言う上の歯と下の歯を少し離すクセとは、
口呼吸のようにおクチをポカーンと開けているのとは違います!
そうではなく、おクチの外は閉じた状態で、おクチの中は開けておく状態を言います。
くいしばりのある方にはコレがなかなか難しいんです。
そこでようやく登場しますのがパルス顎関節鍼でございます。
パルス顎関節鍼の手順
コレが一体何をする機械なのかと言いますと、カラダに刺したハリに電気を流す機械です。
ヒトクチに電気と言いましてもビリビリするようないわゆる電撃のようなものではなく、筋肉がピクピク動いてしまう低周波の事を指します。
手順としては、
①まず左右の顎関節(より少し前の位置)にハリを一本ずつ挿れます。
②両サイドのハリにそれぞれ端子を取り付け、少しずつ電気刺激を与えていきます。
③顎関節付近の咀嚼筋(噛む時に必要な筋肉)たちが電気刺激により収縮していき、人工的なくいしばりを起こします。
④人工的に起こしたくいしばり状態を3〜5分程キープさせます。
⑤それにより、咀嚼筋のATP(要は筋肉などのエネルギー源)がかなり消費されます。
↓
結果的に、術後疲れ切った咀嚼筋たちはくいしばる気力(エネルギー)を失くしてしまうと同時に、くいしばる事はこんなにもツライ事なんだと言う事を脳にインプットされる事になります。
少し荒療治にも見えるこの治療法ですが、術後はおよそ一週間ほどくいしばりがなくなります。その期間にくいしばらないクセを習慣づけ、くいしばりがまた起きたらパルスをかけると言った感じに継続していき、最終的にはくいしばりゼロを目指します。