顎関節症とは ー分類編ー(後編)

さつま骨格矯正、歯科医師の伊藤です。

前回のブログでは顎関節症の分類Ⅰ、Ⅱ、Ⅳ型についてお話しをしました。

今回は、顎関節症の分類、Ⅲ型について日本顎関節学会のガイドラインに準じてお話しようと思います。

◆顎関節症の病態分類

3)顎関節円板障害(III型)

 顎関節円板障害は,顎関節内部に限局した,関節円板の位置異常ならびに形態異常に継発する関節構成体の機能的ないし器質的障害と定義されます。主病変部位は関節円板と滑膜であり,関節円板の転位,変性,穿孔,線維化により生じるとされます。現在では MRI により確定診断が可能です。顎関節症の各病態 の中で最も発症頻度が高く,患者人口の6~7割を占めるといわれています。関節円板 は前方ないし前内方に転位することがほとんどですが,まれに内方転位,外方転位, 後方転位を認めます。またいずれの方向に転位した場合でも,顎運動に伴って転位円板 が下顎頭上に復位する場合と復位しない場合がああります。関節円板の転位方向や転位量によって,また円板転位が復位性か非復位性かによって臨床症状が異なってきます。

関節円板転位の大部分を占める前方転位は,円板の外側部もしくは内側部の一部分が前方に転位した部分前方転位と,円板の後方肥厚部が完全に下顎頭の前方に位置する完全前方転位に二分されます。部分前方転位は前方転位の 2~4 割を占めているものの,不顕性である場合が少なくないです。また,前方転位は開口時に関節円板が復位するもの(a:復位性関節円板前方転位)と復位しないもの(b:非復位性関節円板前方転位)に大別されます。

a:復位性関節円板前方転位

 開口時にクリック音(コクっという感じの持続時間の短い単音)を生じて, 下顎頭が関節円板の後方肥厚部を乗り越えて中央狭窄部にすべりこんで下顎頭 -関節円板関係は正常に戻るものの,閉口していくと円板が再び転位してしまう状態を指します。開閉口時に一度ずつ生じるクリックは相反性クリックと呼ばれます。開口時クリックが生じる時期は,関節円板の転位や変形の程度と関連があり,最大開口位に達する直前にクリックを認める場合のほうが,開口初期にクリックが生じる場合よりも,関節円板の転位や変形の程度は大きいとされています。

多くの場合,開口時に下顎頭上に復位した関節円板は閉口時に下顎頭とともに関節隆起を乗り越えて下顎窩に戻り,下顎が咬頭嵌合位に復する直前まで正常な位置を保っています。しかしながら,時に閉口初期に閉口時クリックが生じることがあります。

b:非復位性関節円板前方転位

 どのような下顎運動を行っても関節円板が前方に転位したままであり,下顎 頭の運動制限により開口障害が生じるものを指します。クローズドロックは, この非復位性関節円板前方転位に随伴する開口障害の通称です。また、通常はクリックあるいは相反性クリックの状態であるが,間欠的にあごが引っかか り開かなくなるクローズドロックの前段階(間欠ロック)の病期が存在します。

復位性関節円板前方転位の一部は,非復位性へと進行することがあります。持続していたクリックは消失するが,前方に転位した関節円板が,患者のいかなる自発運動によっても復位できずに永続的に前方転位したままの状態となり,患側下顎頭の前方移動量が制限され,それに伴って開口障害と開口路の患側偏位が生じることがあります。しかし,常にこのような病態の進行過程をたどるとは限らず,無症状者やクリックの既往のない者にも非復位性関節円板前方転位が生じていることが数多く報告されています。

以上が顎関節症分類のⅢ型になります。前回のⅠ、Ⅱ、Ⅳ型と併せて4つの分類分けになります。

顎関節は先天的な変形などが無ければ、食いしばりや歯ぎしりなどの習癖により筋肉や顎関節症状が出ることが多いです。

姿勢の悪さや、頬杖をつくなど身体の習癖も要因になります。

当院では、顎関節および関節に関与する筋肉にアプローチし、過度なストレスを除去することで、顎顔面領域の機能的な回復、並びに審美の向上に努めています。カウンセリングからご予約いただくことも可能ですので、お悩みがある方、興味がある方は是非当院にお越し下さい。

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