顎関節症とは ー定義編ー

さつま骨格矯正、歯科医師の伊藤です。最近、顎関節症という言葉が一般的に用いられるようになってきました。皆さんも耳にする機会が増えてきたと思います。ですが実際、顎関節症とはどうゆうものなのか、詳しくはわからない方もいると思います。今回は、顎関節症学会のガイドラインより顎関節症の定義について簡略化して説明したいと思います。

◆顎関節症とは

日本における顎関節症の実態

顎関節症は,う蝕,歯周病にならぶ第三の歯科疾患ともいわれ,学校歯科検診にも取り入れられています。また顎が痛ければ歯科医院に行くということも広く一般に知られるようになってきました。“顎関節症”という病名は,1956 年に上野先生により「下顎運動時の顎関節部の疼痛,雑音発生,開口障害等の症状を伴う慢性疾患の臨床診断名」として報告され、日本では現在でもこの病名が広く用いられています。

顎関節症患者は顎顔面領域に痛みや違和感を訴えることが多いですが,そうした症状は他の疾患でも起こり得ます。顎関節症と類似の症状を呈する疾患には,う蝕や歯周病をはじめ,顎関節や咀嚼筋に関連した各種疾患,また頭痛や神経痛などの口腔顔面痛,精神疾患や心身症などがあります。

近年,歯周病治療,補綴歯科治療,口腔インプラント治療などにおける力の管理問題として注目されているブラキシズムは顎関節症との関わりがあるとされています。

このように,顎関節症は歯科臨床の多くの問題に関わっており,顎関節症の治療および予防への取り組みは今後の重要な課題となっています。

1)顎関節症の概念

顎関節症は,顎関節や咀嚼筋の疼痛,顎関節雑音,開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする障害の包括的診断名です。その病態は咀嚼筋痛障害,顎関節痛障害,顎関節円板障害および変形性顎関節症が挙げられます。

2)顎関節症の病因

顎関節症の発症メカニズムは不明なことが多いです。日常生活を含めた環境因子・行動 因子・宿主因子・時間的因子などの多因子が積み重なり,個体の耐性を超えた場合に発症するとされています。日常生活での発症,増悪・持続因子はリスク因子と呼ばれ多数報告されており,日常生活を含む環境因子として,緊張する仕事,多忙な生活,対人関係の緊張などがあります。

行動因子として,硬固物の咀嚼,長時間の咀嚼,楽器演奏,長時間のデスクワーク,単純作業,重量物運搬,編み物,絵画,料理,ある種のスポーツなどがあり,

習癖として,覚醒時ブラキシズム,日中の姿勢,睡眠時の姿勢,睡眠時ブラキシズムなどもが挙げられます。

宿主因子には,咬合,顎関節形態,咀嚼筋構成組織,疼痛閾値,疼痛経験,パーソナリティ,睡眠障害などがある。

時間的因子とは,悪化・持続因子への暴露時間であります。

上記で示すように、顎関節症の発症因子は身近にあり、誰もがなり得る疾患であると言えます。

当院では、顎関節および関節に関与する筋肉にアプローチし、過度なストレスを除去するこたで、顎顔面領域の機能的な回復、並びに審美性の向上に努めています。

次回の機会があれば顎関節症分類について解説したいと思います。

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