頭蓋骨矯正~頭蓋骨と仙骨の連動~

❶頭蓋から仙骨まで

頭蓋から仙骨は、呼吸に合わせて一定の動きがあります。
これらに歪みが生じると身体の不調や痛みの原因になることもあります。
さらに、頭蓋の側頭骨には顎関節があり、そこに歪みがあると顎位や咬合にも影響が出てしまいます。この顎位や咬合のズレはお顔の審美性を損なう原因になります。
したがって、お顔の審美正を回復するには頭蓋から仙骨まで整えて行く必要があります。

❷ロベットブラザーズの兄弟椎の考え

図説 AKのテクニック(エンタプライズ刊)より

では頭蓋や仙骨にどのように歪みが出るのでしょうか?
ロベットブラザーズの兄弟椎という歪みのパターンがあります。
これは、上部脊柱と下部脊柱は同期的に機能しているということを言っています。
例えば、環椎が右側へ回 転ずれば、第 5腰椎も右側に同方向に同期的に回転する。しかし、 “同方向同期”は軸柱と第4腰椎、第3頚椎と第3腰椎までで、 このポイントを境界として、 “反対方向同期”に変わる。
‥‥というパターンです。簡単にいうと、上にある頚椎が歪めば、下にある腰椎も代償的に歪むというパターンが認められるというものです。
さらにいうと、「後頭骨」と「仙骨」、「側頭骨」と「腸骨」、「蝶形骨」と「尾骨」というように頭蓋と骨盤とも同期的な連動があるのです。

❸後頭骨、蝶形骨、側頭骨の重要性

特に後頭骨は、体幹を通り仙骨に連なるたくさんの筋肉が付着して仙骨と連動するので、身体の歪みの影響を受けやすいのです。
そして後頭骨は、脳を下支えしている「蝶形骨」、顎関節のある「側頭骨」などと繋がって、頭全体として連動しているので、後頭骨の歪みは蝶形骨や側頭骨の歪みに繋がります。だから、後頭骨を調整することで、頭全体にその影響を波及させることができます。

蝶形骨は、頭蓋の多くの骨と接合し、脳を支える頭蓋内の膜、12対ある脳神経の多くと直接・間接的にかかわり、内分泌を司る脳下垂体の受け皿でもあります。蝶形骨は、後頭骨との軟骨結合部を支点として、脳下垂体を背中に乗せたゆりかごのように前後の動きがあります。蝶形骨と後頭骨は連動して呼吸に合わせて動いています。歪みでこの動きが損なわれると神経系や内分泌系の不調が出やすくなります。

顎関節は「側頭下顎関節」と言い、側頭骨に下顎の骨がぶら下がるような関節構造になっています。開口時の作業側、平衡側で歪み出るので整える必要があります。また、その側頭骨と骨盤の腸骨とは、連動した関係となります。
すなわち、顎関節の歪みが側頭骨に影響を与え、骨盤の腸骨にも歪みを生じさせる。あるいは、骨盤の腸骨の歪みが側頭骨に影響を与え、顎関節症や顎関節の歪みを引き起こすこともありえる、ということです。

❹マウスピースと合わせて全身の歪み防止に


頭蓋(特に後頭骨、蝶形骨、側頭骨)の動きは実際のところミクロン単位のわずかな動きです。
ただ、そのわずかな動の歪みが、顎関節に波及して顎位や咬合に関わってくるのです。
咬合もミクロン単位での変化ではありますが、咬合の不調は顔の歪みだけでなく全身の審美性を損ねるのです。
このように、咬合(噛み合わせ)や顎位は姿勢(骨盤や頚椎)や頭蓋(後頭骨、蝶形骨、側頭骨)の影響を受けます。
当院の頭蓋矯正では、骨盤(尾骨、仙骨、腸骨)と頭蓋(後頭骨、蝶形骨、側頭骨)を整え、次に顎位の調整する事で咬合(噛み合わせ)まで整え、さらにその位置でマウスピースを作り、顎位の補正をすることで連動する身体全体の歪みも防止できるのです。

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