「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」
「朝起きると顎や首が重い」
「無意識に歯を食い縛っている気がする」
こうした不調、実は睡眠や自律神経の乱れと深く関係していることをご存知でしょうか?
現代は

• スマホ、PCによる強い光刺激
• 常に情報過多状態にさらされる生活
• 無意識の緊張やストレス
これらによって、交感神経(緊張・戦闘モード)が優位な状態が長く続きやすい環境です。
本来、眠っている間は副交感神経(回復・修復モード)が優位になる必要があります。
しかし現代人の多くは「寝ているけど、充分に休めていない」状態に陥っています。
自律神経が乱れると、なぜ食いしばるのか?
自律神経が乱れると、交感神経が優位=緊張・戦闘モードになり、「防御・姿勢保持・噛みしめ」に関わる筋肉が特に硬くなります。
① 咬筋・側頭筋等の咀嚼筋
顎関節の近くには咬筋神経(下顎神経の枝)と交感神経が走行しており、顎関節周囲で交感神経の影響を受けやすい位置関係にあります。
• 無意識の食いしばり、歯ぎしりが起きやすい
• 睡眠中も交感神経が下がらない人は常に緊張
• 結果:エラ張り、顎のだるさ、頭痛の原因に
② 僧帽筋(特に上部)・肩甲挙筋
• ストレス時に肩をすくめる反射
• 「責任感が強い人」「考え事が多い人」に多い
• 結果:首肩こり、血流低下、自律神経の乱れ
③ 胸鎖乳突筋

• 緊張時に首を固めて頭を守る役割
• 呼吸が浅い人ほど硬くなりやすい
• 結果:首の詰まり感、めまい、自律神経症状
④ 脊柱起立筋
• 姿勢保持+防御反応
• 常に「気を張っている人」は緩みにくい
• 結果:反り腰、背中の張り、疲労感
⑤ 骨盤周囲(腸腰筋・骨盤底筋)
• 逃走・防御に関わる深層筋
• メンタルストレスが体の奥に溜まるタイプ
• 結果:腰の重さ、下腹部の違和感、睡眠の質低下
なぜ硬くなる?
交感神経が優位になると
• 筋肉は「すぐ動けるように」収縮モード
• 血管は収縮 → 酸素供給↓
• 弛緩(副交感神経)が入りにくくなる
👉 力が抜けない=慢性緊張になります。
特に睡眠中は、日中の緊張、抑え込んだ感情、脳の興奮が処理されきらず、食い縛ることで身体がバランスを取ろうとするケースが多く見られます。
【食い縛りを手放すメリット】
① 睡眠の質が上がる

顎・首まわりの緊張が抜けることで
副交感神経が働きやすくなり、深い睡眠に入りやすくなります。
② 顔・顎まわりが自然にゆるむ

エラやフェイスラインに入っていた不要な力みが抜け、顔の印象が柔らかくなります。
③ 首・肩・頭の不調が軽くなる
顎は首や頭と強く連動しています。
食い縛りが減ることで、慢性的なコリや重さが軽減する方も多いです。
④ 自律神経が整いやすくなる

「力を抜いても大丈夫」という状態を
身体が覚えていくことで、緊張しっぱなしの神経状態から抜けやすくなります。
睡眠を変えたいなら、まず“顎”から
睡眠・自律神経・食い縛りは
どれか一つだけを切り離して考えることはできません。
「寝ても疲れが取れない」のは、あなたのせいではありません
✔ 朝の顎・首の重さ
✔ 無意識の食い縛り
✔ 睡眠の浅さ
✔ 顔やフェイスラインの緊張
これらはすべて、
身体ががんばり続けて“休み方を忘れているサイン”かもしれません。
思い当たる点があった方は、顎からのメンテナンスしてみませんか?ぜひ一度ご相談ください。