顎関節症のさつま式施術法(アプローチ)

顎関節症のさつま式施術法(アプローチ)について、まずは、
「顎関節症はお顔のゆがみは顎からきます!」をお伝えいたします。

顎関節症の分類

顎関節症と言っても症状と原因によっていくつかに分類されています。(顎関節症学会より参照)

1) 顎関節症I型:咀嚼筋障害
咀嚼筋障害を主徴侯としたもの

2) 顎関節症II型:関節包・靱帯障害
円板後部組織・関節包・靱帯の慢性外傷性病変を主徴侯としたもの

3) 顎関節症III型:関節円板障害
関節円板の異常を主徴侯としたもの
a:復位を伴うもの
b:復位を伴わないもの

4) 顎関節症IV型:変形性関節症

5) 顎関節症V型:その他,I~IV型に該当しないもの

当院の保存療法とは

当院としてこれらにマニピレーション(手技)と電療と鍼とマウスピースによる保存療法です。
では当院のマニピレーションとは…上顎骨と顔面骨の中心となり、咀嚼筋も付着する蝶形骨の重要性を説きます。
なぜかというと下顎骨は上顎骨に合わせるように開閉口します。
噛み合わせから見ても、上顎(歯)が大きく(外方に向いていて)、下顎(歯)が小さく(内方に向いている)のが通常で、例えていうと上顎がガレージで下顎が車といったところでしょうか。
また、もちろん咀嚼筋の機能性や調和も重要です!
その中でもアプローチ部位として特に重要視しているのが、上顎骨と蝶形骨両者に付着する外側翼突筋です!!!

この筋は咀嚼筋(閉口筋)に分類されながら機能は逆の開口筋であり、顎関節症Ⅲ型の原因の関節円板に付着するインナーマッスルである事、最大ともいえる特徴は筋紡錘が少ないことです。
また二頭筋なので上頭と下頭に分かれ機能も少し違います。
故にこれら解剖学的知識と的確なアプローチが出来ないと効果が出ない所です。

全身(主に骨盤)から顎関節症へのアプローチについて

ここからは全身(主に骨盤)から顎関節症へのアプローチです。

ゆがみ

まず大前提として、人の体は必ずゆがむように出来ている事、またそのゆがみは身体全身を使って代償させます。
代償するのはもちろん関節です!(ここ以外可動性はないからです。) 1番下は足の先~1番上はそう、顎関節です!

 
では必然的に身体のゆがみがどこかしらにあれば一番上に位置する顎関節に代償は大きくのしかかります。
※ゆがみの理屈でよく使われるのは積木やジェンガです、下がズレる(歪めば)上に積むにつれてズレの補正をかけなければならないですよね…

 

力学的

人は重力に対し抗って生きなければならない。(アンチエイジング)
ですが大体その過程で歪み、痛みが出て、重力に負け、老いていきます…

力学的に見てみると下顎骨(顎関節)は支え(の骨)がなく、野ざらし状態なので重力に対し非常に弱い関節と言えます。(エイジング)

故に下顎骨(顎関節)単体での抗重力肢位(アンチエイジング)は難しく、関節(骨)や筋、筋膜、靭帯による機能的な支え(正しい姿勢)が重要であるといえます。

生理学的

まず、もともとの構造上顎関節症は女性の方が多いと言われます。
そして顎関節症の主訴の中でよく耳にするのが関節音、いわゆるクリック音(パキパキ、カクカク、ジャリジャリ)人と原因によって多岐にわたりますが、
関節円板がうまく機能していないことが多く、復位性と非復位性とがあり非復位性は非常に難治です。

この関節円板ですがオーバーユースや過度な負荷により摩耗し、最悪消失してしまいます。
そしてこれはまだ現代医学をもってしても歯と一緒で再生が出来きません。

また線維軟骨で出来ており、他にこの組織があるところは胸鎖関節、仙腸関節、椎間円板、関節半月、あと恥骨結合!
恥骨結合は女性の場合生理周期と産後にホルモンの関係上必ず緩くなります。

ですから、骨盤の矯正(骨盤を締める=恥骨結合を締める)をすることで顎関節(関節円板)にも影響がでることが考えられます!