■大きい顔に見える?
小顔と言えるにはどうしたら良いのでしょうか?
単純に考えて、平均値より小さければ小顔なのでしょうか?
全頭高21.8cm
頭幅15.33cm
頬弓幅13.77cm
耳珠間幅13.8cm
下顎角幅10.25cm
(AIST 頭部寸法データベースより参照)
上記が現代日本人女性の顔の輪郭の平均の数値になります。この範囲に入れば大きい顔ではないハズです。
単純計算でだいたいの方はこの範囲におさまるのではと思います。
では、なぜ自分の顔は大きいと思っている方が多いのでしょう。
それは目、鼻、口、フェイスラインなどのお顔のバランスが良いと小顔に見えるのですが、バランスが悪いと大きく見えてしまうのです。極端に言うと平均より大きなお顔でもバランスが良ければ小顔に見えるのです。出来るだけお顔の黄金比に近づけて行く必要があります。
骨だけ見ても、小顔の方も大顔の方も差はそこまで大きくないのです。少しのバランスの違いで印象が違ってきます。
■単なる何センチだけで無く、バランス悪いと大きく見える
特に大きなお顔に見える要因として、正面からでは頬骨やエラ、オトガイ部が目立つゴツゴツ四角い顔などです。側面からでは立体感が無くのっぺりしているのが大きく見える顔の要因となっています。
ゴツゴツ感の無いタマゴ型の立体感のあるお顔が理想です。
■正面
正面から見たときの顔の大きさは、顔の幅(特に頬骨弓やエラ)と長さで決まってきます。
頬骨が発達し横方向に広がっている方は下顎角も横に広がっている傾向があり特に顔が大きく見えます。
頬骨と下顎角には咬筋という大きな咀嚼筋が付着しています。食いしばりなどでこの咬筋の発達している人は実際の頬骨や下顎角よりも咬筋が張り出し目立ってしまいフェイスラインが広がりバランスが悪くなりゴツゴツした印象を与えてしまいます。
■側面
顔の大きさは正面顏だけでなく横顔も大切な要素です。
横顔の大きさは頬骨弓、下顎枝後縁、下顎下縁で囲まれる台形の面積が大きな要素となりますが、口元の出っ張りやアゴの突出度も関係してきます。
★台形の面積減らせば小顔になる
下顎枝後縁が長い(下顎角が耳珠から離れている)ほど、またアゴの先端(Pogonion)が前下方にあるほど横顔は大きくなります。
エラの張った人(特に下顎角が90°に近い人)は下顎角が耳珠から離れている傾向にあり横顔が大きく見えます。
一方、エラは張っていないけれども横顔が大きく見える場合はアゴの先端が前下方に突出している場合が多いです。
頭髪の生え際から眉間の間の額部、眉間と鼻下点間の中顔面、鼻下点とオトガイ点までの下顔面に区分するとその比率は1:1:1がよいバランスであるといわれています。
面長の人は下顔面が他の部位よりも長い場合が多く、老けて見えたりすることもあります。逆に下顔面が他の部位よりも短い場合は童顔に見え、このタイプだと若々しさが保ちやすいです。
■フェイシャルパターン
正面や側面について述べてきましたが、お顔の特徴については、大きく分けて‥
①ブラキオフェイシャル(短顔型)→顎が角張っているタイプ
②メゾフェイシャル(中顔型)
③ドリコフェイシャル(長顔型)→顎がほっそりしているタイプ
に分けることができます。
これらはセファログラム分析により分類される顎顔面の個体差のパターンになります。
短顔型は、下顎の骨が太く・咬筋などの咀嚼筋も太く厚いため、噛む力が強い傾向にあります。オトガイ部は突出し、水平方向の成長が強くなります。咬筋などの筋が張り出しお顔が横方向にバランスが崩れていきます。
従って、まず咬筋の筋緊張を取りフェイスラインの広がりを抑制しバランスを改善します。
逆に長顔型は、下顎の骨が細く・咬筋などの咀嚼筋も細く、噛む力が弱い傾向にあります。オトガイ部は下方回転・後退し、垂直方向の成長が強くなります。顎関節も弱く顎関節症になりやすいため顎変形も起こしやすいです。
このタイプは舌の位置が低下して顎下がダブつき、また低下した舌の牽引力によって歯並びが悪くなったり噛み合わせが悪くなりやすいです。従って顎位を後方回転方向に誘導して縦幅を抑制し舌の動きも改善させて顎下のダブつきを取りお顔のバランスを整えていきます。
フェイシャルパターンを分析しお顔の特徴を把握することは施術計画においてまず必要になります。
■まとめ
当院の小顔形成は正面から見た顔のバランスだけでなく、同時に横顔のバランスも考慮して施術いたします。
お顔を構成する顎関節や咀嚼筋のバランスが良くなるため、表情筋にも良い変化があらわれてきます。顔全体の軟部組織も整えていけるため、目や口角などのバランスも整い小顔効果も見込めます。
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