顔の左右差は蝶形骨のゆがみでは?歯ぎしり、くいしばりのチェック
本日は、蝶形骨(ちょうけいこつ)とお顔のゆがみの関係性について、お伝えしたいと思います。
蝶形骨はお顔の歪み、さまざまな身体の不調の大元となっているといっても過言ではないので、細かく解説していきたいと思います。
◆蝶形骨について
蝶形骨ですが、上記のようにまさにチョウチョのような形をしていますので、その名前の由来となっています。
頭蓋骨は15種類22個の骨から形成されていますが、蝶形骨はその中心部に位置しています。
蝶形骨はなんと頭蓋骨を形成する骨のうち9種類14個に接しているのでお顔の歪みに大きく影響するのです。
家で例えると、大黒柱のように中心で頭蓋骨を組み立て支えている重要なパーツです。
◆歯ぎしりくいしばりは、蝶形骨さらには顔をも歪める
人間の噛む力は、だいたいその人の体重と同じくらいと言われています。男性なら60~70キロ程度、女性の場合は40~50キログラム程度。食いしばりの強い人だと体重の倍以上になってしまい、とても大きな力が出ます。
咀嚼筋は噛む時に使う筋肉ですが、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋と4種類あります。
無意識に歯ぎしりや食いしばりをしていると、咀嚼筋やあごの関節に強い力がかかり続けるため、顎関節症になりやすく、咬筋が肥大化してエラも目立ってしまうのです。
そして下顎骨(下アゴ)は、外側は頬骨弓を起始とする咬筋に、内側は蝶形骨を起始とする内側翼突筋に挟まれブランコのように支えられています。
咀嚼時には咬筋と内側翼突筋が協働して働くため、歯ぎしりやくいしばりにより咬筋と内側翼突筋が共に肥大してしまいます。
このように蝶形骨は、内側翼突筋を通して、下顎骨(下アゴ)と連動していますので、顎のずれ・歪みからも影響を受けます。
内側翼突筋は咬筋と伴走する協働筋なので、片側が肥大すると蝶形骨もくいしばりが強い方に歪んでしまいます。
◆蝶形骨、側頭骨、後頭骨の連動
蝶形骨は、頭蓋の多くの骨と接合していますが、特に側頭骨や後頭骨と大きく連動して歪みが生じます。
くいしばりの強い方に蝶形骨は落ち込んで歪みが出ると、目の高さの左右差が出てきます。
そして側頭骨と連動して頬の高さなどお顔全体の歪みに繋がります。
また蝶形骨は後頭骨との軟骨結合部を支点として、ゆりがごのような動きがあります。
後頭骨には頚椎との関節をなしており、後頭下筋群その他体幹を通り仙骨に連なるたくさんの筋肉が付着して仙骨と連動するので、身体の歪みの原因にもなります。
したがって咬筋や内側翼突筋の緊張をとり、顎の歪みを正せば、蝶形骨も同時に矯正していくことができます。
このような各部の連動性において、さつま式口内法を行うと蝶形骨、上部頚椎なども同時に矯正できますので、お顔の歪み、左右差やたるみ、その他のお体のあらゆる症状を改善することができるようになっていきます。
顎の不調、お顔の歪み左右差、むくみなど、お悩みがある方は、ぜひ、ご相談ください。
◆なかなか気づかない歯ぎしり、くいしばりのチェック
□ ストレスを感じていて、歯も痛い
□ 朝、首や肩の凝りがある
□ 朝、顎の疲労、痛み、口が開きにくいことがある
□ 舌や頬の内側に歯の跡がついている
□ 顔に左右差が出たり、エラが張ってきた
このような症状に当てはまる場合、歯ぎしりや食いしばりをしていることが考えられるのでケアしていくことをオススメします。