鏡で舌を出したとき、ふちがデコボコ・ギザギザしていたら、それは「舌圧痕(ぜつあっこん)」のサインかもしれません。東洋医学では「歯痕舌(しこんぜつ)」とも呼ばれます。放っておくと思わぬ不調につながることもあるため、早めに気づくことが大切です。
まず自分でチェックしてみよう

鏡の前で舌を出してみてください。次の項目に当てはまるものはありませんか?
舌圧痕のセルフチェック
- 舌のふち(側面)がギザギザ・デコボコしている
- 舌が全体的に大きく、口の中でぴったりしている感じがある
- 頬の内側に白っぽい線がある
- 朝起きたとき、あごや顔まわりが疲れている感じがある
- 舌の先が上あごにくっついていない(常に下に落ちている)
なぜ舌にギザギザができるの?主な3つの原因

食いしばり・歯ぎしり
舌が歯に押し付けられ、歯の形が跡として残る。
冷えと代謝の低下
血流が滞り舌がむくむことで、歯形がつきやすくなる。
低位舌(ていいぜつ)
舌が本来の位置より下がり、常に歯に当たっている状態。
食いしばり・歯ぎしりとの関係
夜寝ている間の歯ぎしりだけでなく、日中パソコン作業や集中しているときに無意識に歯を噛み締めていることがあります(これをTCH〔歯列接触癖〕といいます)。このとき舌も一緒に歯に押し付けられ、繰り返すことで舌のふちにギザギザが刻まれていきます。
冷えやむくみとの関係
冷え性によって血流が滞ると、舌もむくみやすくなります。むくんで大きくなった舌が歯に当たり続けることで、同じように歯形がつくことがあります。疲れや消化機能の低下も関係しているといわれています。
「低位舌(ていいぜつ)」とは?

舌の正しい位置は、舌先が上あごにそっとついている状態です。しかし何らかの理由で舌が下に落ちると、常に下の歯に接触した状態(低位舌)になります。
正しい位置
- 舌先が上あごについている
- 舌が歯に当たらず、口まわりの筋肉への負担が少ない状態。
低位舌
- 舌が下に落ちている
- 舌が常に下の歯に接触し、舌圧痕ができやすい状態。
低位舌は舌圧痕だけでなく、さまざまな不調とも関連があるといわれています。
低位舌と関連があるとされる状態
- 口呼吸になりやすい
- 歯周病リスクの上昇
- 睡眠時無呼吸症候群
- 誤嚥(ごえん)しやすくなる
- 二重あごが生じやすい
日常でできる対策

舌も筋肉でできているため、意識的に動かすことで機能を保ちやすくなります。まずは次のことを日常生活に取り入れてみましょう。
-
気づいたら歯を離す集中しているとき・無言のときは歯が噛み合っていることが多いです。気づいたら上下の歯をそっと離す習慣をつけましょう。歯が接触してよい時間は1日わずか20分程度といわれています。
-
舌を正しい位置に戻す意識をもつ舌先を上あごにそっとつける練習を日中に意識するだけでも、低位舌の予防につながります。
-
舌のストレッチ・あご周りの体操舌を大きく動かすストレッチを取り入れましょう。当院でご紹介している「90秒あご筋ほぐし」も参考にしてみてください。
-
冷えや疲れをためない生活習慣冷たい飲み物を控えて温かいものをとる、睡眠をしっかりとるなど、体の内側からのケアも大切です。
ベロも筋肉なので、負荷をかけたり、体操したり、ベロのストレッチをすることで運動機能が向上します。
毎日の歯磨きと同様に、ベロの運動を習慣化させていくことが重要になってきます。
セルフケアの方法は、当院総院長の書駅「90秒あご筋ほぐし」を参考にしてみてください。
舌や食いしばりのお悩みはご相談ください

当院では、顎まわりの筋肉や咬み合わせ・姿勢のバランスを確認しながら、お一人おひとりの状態に合わせたカウンセリングを行っています。
「舌がギザギザしている」「食いしばりが気になる」など、小さなお悩みでもお気軽にお声がけください。
まずは現在の状態をしっかり確認するところからスタートします。