朝起きたら顔がむくんでいる。そんなとき、「前の日にお酒を飲んだから」「塩分をとりすぎたから」と考える方は多いのではないでしょうか。
もちろんそれらも原因のひとつですが、実はもっと大きな原因として「あごの機能の低下」が関わっていると考えられています。この記事では、あごとむくみの関係と、総院長の著書『90秒あご筋ほぐし』でも紹介している、むくみ対策のセルフケアを3つご紹介します。
顔のむくみの大きな原因は「あご機能の低下」
あごのまわりには、老廃物を体の外へ運び出す「リンパ」がたくさん集まっています。
あごの機能が低下すると、あごまわりの血管が圧迫され、血液やリンパの流れが滞ってしまいます。その結果、余分な老廃物や水分が顔にたまり、むくみやすくなるのです。
さらに、冬の寒さや夏の冷房による冷え、冷たい飲み物のとりすぎなどで体が冷えると、血流が悪くなり、よりむくみやすくなります。
むくみ改善セルフケア3選
1. あご下を押して、唾液腺とリンパを刺激する

下あごとむくみの関係
あごのまわりを押すと、耳下腺(じかせん)・舌下腺(ぜっかせん)・顎下腺(がっかせん)という3つの唾液腺が刺激されます。なかでも耳下腺は、唾液全体の23%を作り出す大切なポイントです。
また、唾液腺のまわりにはリンパ節も集まっています。そのため、あご下を押すことで、顔のむくみの元になる余分な水分や老廃物の排出をうながし、むくみの改善が期待できます。
やり方
- 親指をあご先の下に当てます。
- あご下のたるみを、骨の内側に入れ込むようなイメージで押し流します。
- あご先から耳の下まで、手の位置を少しずつずらしながら、5回押し流します。
2. 鎖骨のくぼみを押して、リンパの出口を開く

鎖骨のくぼみは「リンパの出口」
左の鎖骨のくぼみは、リンパ液の出口となる場所です。ここをしっかり押してゆるめることで、体内の余分な水分の排出をうながし、むくみにくい状態づくりにつながります。
やり方
- 右手の人さし指・中指・薬指を、左の鎖骨のくぼみに当てます。
- 指を押し込むように、垂直に圧をかけます。
- そのまま5秒間押します。
- 手を入れかえて、反対側も同じように行います。
3. 背筋伸ばし+舌出しで、姿勢からむくみをケアする

姿勢とむくみの関係
長い時間同じ姿勢でいると、全身の筋肉が硬くなって血流が悪くなり、むくみを引き起こします。
顔のむくみやたるみと深く関わっているのが、「スーパーフィシャルバックライン」と呼ばれる筋膜(筋肉を包む膜)のつながりです。これは、背中から首のうしろ、後頭部、おでこまで続いています。
猫背などで背中の筋膜が伸びきった状態になると、顔の筋膜もゆるみ、あごに老廃物がたまって顔がむくみ、大きく見えてしまいます。
顔のむくみを取るには、正しい姿勢が欠かせません。正しい姿勢で背中の筋肉がしっかり伸び縮みすると、背中から顔の筋肉が引き上げられ、むくみにくい顔につながります。
やり方
- 背筋を伸ばして立ちます。
- 利き手で反対の手首をつかみ、うしろに引っ張ります。
- 同時にあごを上げ、舌を思いきり上に突き出して30秒キープします。
- 手を入れかえて、反対側も同じように行います。
まとめ
顔のむくみは、お酒や塩分だけが原因ではありません。あごの機能が低下すると、あごまわりの血液やリンパの流れが滞り、余分な水分や老廃物が顔にたまりやすくなります。
今回ご紹介した「あご下押し」「鎖骨のくぼみ押し」「背筋伸ばし+舌出し」は、どれも短い時間で手軽に取り入れられるセルフケアです。セルフケアは、毎日コツコツと積み重ねることが大切です。日々の習慣として続けて、すっきりとした顔を目指していきましょう。