❶歯ぎしり、くいしばりについて
歯ぎしりやくいしばりは、ストレスが原因の一つと考えられています。
コロナ流行のなか明確なストレスがなくても、感染に対する不安などでも歯ぎしりやくいしばりの原因となりえます。
眠っている時のギリギリと音が鳴る歯ぎしり(ブラキシズム)や、タッピングといってカチカチと音が鳴る症状は、家族が気づくチャンスがあります。でも、音が出ない食いしばりの場合は気づきにくいです。朝起きると首や肩が凝り固まっている、顎が痛むなどの症状があったら歯ぎしりをしていることが考えられます。
人間は、かみしめた場合に歯にかかる力は50キロ程度です。しかし寝ているときは、無意識に力が出て、100キロ以上もの力がかかることもあります。このような強い歯ぎしりやかみしめる癖があると、そこで顎に負担が生じます。
ただ、だいたいの人は普通に食べることができれば、慣れてしまい気にならなくなってしまいます。この状態が続くと本来の下顎の動きや位置を変えて顎や噛み合わせの不調となりお顔の歪みにもつながります。
くいしばりチェック
□ 朝、起きた時に首や肩が凝り固まっている
□ 朝、起きた時に顎の疲労や痛みがある
□ 頬の内側に歯の跡がついている
❷くいしばりで顎の歪みへ
顎の噛み合わせの不調は色々な原因が積み重なって生じます。ストレスによる緊張や様々なできごとが続く毎日の生活の中で、昼夜をとわず歯をかみしめたり、歯ぎしりなどをすることも多いでしょう。また、生活の中で無意識に続けている癖があったり、仕事でずっと同じ姿勢をとっていたりと、顎や噛み合わせの調和を起こす原因はあります。
特にパソコンやスマホを使っているときは首が前に出て前傾しやすく、視線が画面だけに集中します。すると首の後ろの筋肉が緊張し、奥歯に圧力がかかりやすくなります。奥歯だけに圧力がかかると、かみ合わせも悪くなります。
その結果、顔や顎の歪み、口元の歪みのほか、頭痛、肩や首のこり腰痛などと全身に及びます。
強くかみしめるために、咬筋が発達して、エラが張ったり、お顔の左右差が生じることもあります。顎の痛みやクリック音など顎の不調にもなり、放置すれば口が大きく開かなくなったりもします。
くいしばりを放置して歯が削れてしまうと、かみ合わせの位置が変わることもあり、ほうれい線が目立ったり老け顔になってしまうこともあります。
顎や首のチェック
□ 舌を出したとき、舌が左右どちらかに偏っていたり、出しにくい方向がある
□ 口蓋垂(のどちんこ)が左右どちらかに偏っている
□ 顔を左右に向けたとき、向きづらい方向又は倒しにくい方向がある
これらに当てはまると顎の歪みや、頸椎や全身の歪みが考えられます
❹さつまで矯正へ
ロベットブラザーズの兄弟椎という歪みのパターンがあります。簡単にいうと、上にある頚椎が歪めば、下にある腰椎も代償的に歪むというパターンが認められるというものです。
さらにいうと、「後頭骨」と「仙骨」、「側頭骨」と「腸骨」、「蝶形骨」と「尾骨」というように頭蓋と骨盤とも同期的な連動があるのです。
顎関節は「側頭下顎関節」と言い、側頭骨に下顎の骨がぶら下がるような関節構造になっています。開口時の作業側、平衡側で歪み出るので整える必要があります。また、その側頭骨と骨盤の腸骨とは、連動した関係となります。
すなわち、顎関節の歪みが側頭骨に影響を与え、骨盤の腸骨にも歪みを生じさせる。あるいは、骨盤の腸骨の歪みが側頭骨に影響を与え、顎関節症や顎関節の歪みを引き起こすこともありえる、ということです。
その顎関節の歪みが、お顔の歪みやかみ合わせにだけでなく全身の歪みにつながっていきます。
このように、咬合(噛み合わせ)や顎位は姿勢(骨盤や頚椎)や頭蓋(後頭骨、蝶形骨、側頭骨)の影響を受けます。
当院の頭蓋矯正では、くいしばりに関する咀嚼筋のリリースや顎関節などの頭蓋部と、骨盤(尾骨、仙骨、腸骨)とを整え、お互いに連動する顔と身体全体の歪みを整えていきます。
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