今回は「舌の形」と「お顔の歪み」の関係についてお話しします。
普段、ご自身の舌の形をじっくり見たことはありますか?

舌の縁がなめらかで整った形をしている方もいれば、縁の部分に歯の痕がついてギザギザしている方もいます。実はこのギザギザ、単なる体質ではなく、お顔の歪みのサインであることが少なくありません。
舌の縁がギザギザしている方は、食いしばりが強かったり、顎を引いて下を向く姿勢が習慣になっていたりする傾向があります。その結果、エラが張ったり、顔の輪郭がのっぺりと間延びした印象になりやすいのです。さらに、食いしばりの強い方は左右どちらか一方で嚙む癖がついていることも多く、お顔の左右差につながるリスクもあります。だからこそ、まずはご自身の舌の形をチェックしてみることが大切です。
舌のギザギザの正体は「舌沈下」

舌の縁にギザギザがつく原因、それは「舌沈下(ぜつちんか)」と呼ばれる状態です。
猫背の姿勢が習慣になっていると顎が自然と引けた状態になり、舌が下方向に落ち込みやすくなります。また、歯科矯正中の方や小顎症の方も、構造的に舌が下がりやすく、舌沈下を起こしやすい傾向にあります。
この舌沈下を防ぐために意識したいポイントは、次の2つです。
- 姿勢を整えること
- 舌を上顎に当てる習慣をつけること
この2点を意識するだけで、上下の歯がぶつかりにくくなるため食いしばりの予防にもなり、エラ張りやお顔の左右差の改善にもつながります。ぜひ日常の中で意識してみてください。
舌沈下を防ぐ具体的な方法
① 姿勢のポイントは「カンペル平面」

姿勢を整える際の目安となるのが「カンペル平面」です。カンペル平面とは、鼻の下(鼻下点)と耳の穴を結んだ線のことで、この線が地面と平行になっている状態が理想的な姿勢とされています。日常の中で、この線を意識してみましょう。
② 舌は「前歯」ではなく「上顎」に当てる

舌を上顎にしっかり当てると、約10〜15kgほどの力が自然にかかるといわれています。この力がお顔全体のリフトアップを促し、歪みの予防につながります。前歯を舌で押す癖がある方は、意識して上顎に当てる位置を変えてみてください。
舌は前後左右に動かす外舌筋(4種類)と、舌自体の形を作る内舌筋(4種類)という、細かい筋肉の集合体でできています。今すぐ上顎にうまく当てられなくても、日々意識することで少しずつ動かせるようになっていきます。
舌は「お顔の歪み」だけでなく「体調」も映し出す
舌が関わるのはお顔の歪みだけではありません。舌の状態を観察することで、体調の変化や水分量、血流の状態、さらには自律神経のバランスまで読み取れることがあります。
日頃から自分の舌をチェックする習慣を持っている方は、意外と少ないのではないでしょうか。舌の状態を確認する習慣をつけることで、体調管理やお顔の歪みの早期発見にもつながります。ぜひ今日から、鏡で自分の舌をチェックしてみてください。