6/25 院内研修

本日は伊澤先生のミルキングと田村先生、伊藤先生、小河原先生、中川先生による口内法の練習をテスト形式で行いました。
今回は伊澤先生が行ったミルキングについて詳しく説明します。

ミルキングとは、お顔の軟部組織に対してのアプローチを行うものです。名前の由来は「牛の乳搾り」からきていて「軟部組織を絞り上げる」という意味合いがあります。

医療現場でもつかわれている手技で、筋挫傷や肉離れといった筋肉のお怪我に対して行うことが多く、血流の改善を促すことで人間が守っている修復能力(自然治癒力)を高めることができる手技となっています。

皮膚だけに刺激が加わっても根本治療にはなりません。その下の筋膜、筋肉、骨に刺激を加えることで立体的なお顔を作り上げ、シワやたるみ感を目立たなくしていきます。また、筋繊維から炭水化物ポリマーと呼ばれるコラーゲン物質やヒアルロン酸が分泌される効果もあります。

つまりヒアルロン酸などの美容成分を、直接、自分自身の組織から生み出すことが可能になるわけです。
ミルキングは美容、健康に関して非侵襲でありながら非常に有効な手技になります。

当院のミルキングについて

当院のアプローチ方法

では実際にどこにアプローチしていくのかお話ししていきます。

①首肩まわり

首、肩に付着する筋肉はどれも大きく、姿勢だけでなくお顔の歪みに大きく関与してくると言われています。

今回は胸鎖乳突筋、僧帽筋を主に刺激を加え、首、肩の筋緊張を取り除いていきます。

これら筋肉の緊張を取り除くだけでフェイスラインがはっきりする方も多いです。

②顎の下あたり

主に舌骨上筋群に対して刺激を入れていきます。顎下部に存在する舌を上げたり嚥下するための筋肉の総称になります。

また顎下には唾液腺やリンパ節も多く存在しています。唾液腺に刺激が入ることで唾液分泌が促進されます。

口内環境や腸内環境の改善、虫歯や口臭の予防にも繋がっていきます。

リンパ節に対しても刺激を加え、滞ったリンパ液を流していくことでむくみ解消に繋がります。

③頬まわり

まず食いしばりに関わる咀嚼筋の中で最も力の強い咬筋にアプローチします。

エラの張りや頬骨のでっぱりなどにもつながる筋肉になります。

つぎに、表情筋にアプローチしていきます。

表情筋の筋繊維はお顔の内側から外側に向かって走行します。

つまり筋肉の作用でお顔は基本、外方向に引っ張られることになります。

また重力の影響によってどんどん下にも垂れてきます。

皆様も無意識のうちに化粧水を塗ったりするときに内側(鼻側)から外側(もみあげ側)に伸ばしていませんか?

表情筋が垂れてくると涙袋の下のライン(ゴルゴライン)が出てきたり、ほうれい線(ブルドッグライン)が濃くなったり、

口角のところから真下に走るシワ(マリオネットライン)が出てきたりしてしまします。

当院では力の方向を反転させていくために下から上に、且つ外側から内側へアプローチをかけていきます。

④目のまわり

つぎに、目元です。

雛眉筋(すうびきん)という筋肉は読んで字の如く眉の形をした筋肉で、眉間に皺(しわ)を寄せるような動きをします。

目の開き具合や、眼精疲労、また涙腺も近くにあるのでそちらの分泌も促進させていくようなアプローチをかけていきます。

最後に口角周りの口輪筋という筋肉をほぐしていきます。

口角の左右差や口元周りのしわ、たるみにもつながる筋肉になります。

今回の伊澤先生が行ったテスト形式のミルキング練習は、当院の施術者にとって正に基本となる手技練習になります。

伊澤先生も多くの先生に質問を受けながら、知識と技術向上に励んでいました。

当院ではこのような研修を定期的に行っております。
お顔の歪み、身体の歪みなど気になることがございましたら、是非当院にお越しください!
皆様のご来院心よりお待ちしております。