6月18日院内研修

6月18日院内研修

本日は伊藤先生、田村先生、小河原先生、中川先生の口内法練習をテスト形式で行いました。

今回行った口内法は5項目、咬筋、内側翼突筋、筋突起、上顎牽引、下顎牽引です。
口内法とは、口腔内から咀嚼筋に対してアプローチし、筋肉のストレス、歪みを取り除く施術です。
まずは咬筋。漢字で表すように咀嚼筋の代表として挙げられる筋肉です。
浅部と深部の二層構造になっており、頬骨弓下縁から下顎枝に付着し、下顎角や筋突起にも着きます。
咬筋の緊張により、表情筋も引っ張られ、顔が大きく見えてしまいます。また下顎角に着くためエラ張りが顕著に現れてしまいます。
次に内側翼突筋。蝶形骨の翼状突起外側板内面、口蓋骨錐体突起および上顎結節から、下顎枝および下顎角の内面にある翼突筋粗面に付着します。
咀嚼筋では咬筋が有名で、あまり知られていませんが内側翼突筋も咬筋に負けず劣らずの筋肉量を誇ります。

筋突起には、主に側頭筋が付着し、深部咬筋も一部付着します。側頭筋の緊張が強いとこめかみ部分が陥凹し、顔が歪んでみえてしまいます。
また頭蓋骨の側頭骨に大きく付着しているため、頭痛の原因になることもあります。
上下顎牽引は、頚椎にかかる筋肉の緊張を解き顎下に存在する舌骨上筋群を伸張させます。

舌骨上筋群は、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、顎舌骨筋、茎突舌骨筋の総称です。働きとして主に舌を挙上する、嚥下を助ける働きがありますが、
姿勢が悪く猫背になりがちな現代では、顎引きが強く顎下の舌骨上筋群が上手く使えない方が多いです。
そのため、あごしたのたるみや二重顎、機能面では嚥下し辛いなどの症状が出やすいです。
口内法は上記の筋肉にアプローチし筋緊張が解け、審美としてエラ張りの解消や頬、フェイスラインの立体感が得られます。
機能面としては、口が開きやすくなる、顎の関節にかかる負荷が少なくなる、食いしばりをしにくくなるなどが挙げられます。
口腔内の施術は、目で患部を直接見ることができないため、より解剖学的な知識と繊細な技術が必要となります。
練習では模擬患者役の先生に対し、施術を行います。

施術を行う中、見学している先生達から解剖学の知識に関する質問や、臨床での注意点に関する質問が、容赦なく投げかけられます。
凄まじい緊張感の中、知識と技術を向上させるため、終わった後は皆ヘロヘロです笑
このようにさつま骨格矯正では、患者様の審美、健康向上のため研鑽を積み重ねております。