SMAS筋膜とリガメント

SMAS筋膜

最近よく、SMAS筋膜という言葉をよく耳にする方もいると思います。

顔の組織は、表皮、真皮、皮下組織、SMAS筋膜、表情筋の5つの層で成り立っています。

顔にある皮膚や表情筋の張りは、この【SMAS(superficial musculo-aponeurotic system)筋膜】や、それらを支える支柱たる役割を果たす【リガメント】によって保たれているのです。SMAS筋膜やリガメントは、あまり聞きなれない言葉ですが、美容業界では、欠かすことができない顔の皮膚に置けるとても大切な構造として認識されています。

顔には、約60個の表情筋があります。それらの筋肉は、体の骨格筋とは違う特徴があります。

表情筋は皮筋であり骨と皮膚をつないでいる筋肉であり、また骨格筋が個別の筋膜によって覆われているのに対し表情筋は全体が一つの大きなSMAS筋膜によってシートのように覆われています。表情筋の一つ一つでは、SMAS筋膜だけによって生まれる張りを保つことが難しくなり、リガメントによる張りを保つためのサポートが必要になるのです。

SMAS筋膜】

顔面の皮下組織の下層に位置する膜で、表情筋とそれに連なる筋膜が一つのシートのように広がっています。

【リガメント】

維持靭帯とも呼ばれる、おもに顔の皮膚の下に存在する細いひも状の膜組織です。リガメントは顔の皮膚や表情筋を骨にしっかりとつなぎ止める役割を果たす重要な組織になります。

このようにSMAS筋膜やリガメントは、筋膜と同じく主成分が「コラーゲン」や「エラスチン」によって作られている膜組織(Fascia)なのです。

SMAS筋膜やリガメントは、乱れた食生活や肌の乾燥、ストレスや食いしばり癖など多くの要因で老化してゆきます。SMAS筋膜やリガメントが老化すると、弾力がなくなり、硬くなってお顔の皮膚や皮下組織を支えきれなくなり、お顔のたるみやしわやほうれい線が形成される原因の一つにもなるのです。

リガメントは支柱の役割なので、支柱と支柱のあいだの部分がたるみ、シワなどが発生するのです。

SMAS筋膜やリガメントの老化を防ぎたるみやしわやほうれい線を回復させるには、ケアが必要になります。

たるみの原因SMAS筋膜とリガメントを引き上げ

【アストロン】

アストロンとは低周波治療器と超音波治療器を組み合わせた理学療法器です。エムキューブ波とテクトロン波、超音波の組み合わせることによって筋・神経などの軟部組織に対する包括的アプローチを実現します。

中でもエムキューブ波は皮膚に優しくからだが受け入れやすい高周波電流を変化させながら体内へ送り込み、多種多様な低周波を作り出す電気です。電気特有の痛みも伴わない刺激感です。そして、エムキューブ波は深部まで送り込めるので、リガメントや通常レーザーでも届きにくいSMAS筋膜までもアプローチすることが可能です。

また、刺激に対する筋肉の反応は時間経過とともに活動性が低下すると言われています。しかし、絶えず周波数が変化するので、電気刺激への筋肉の慣れを防ぎ、いつまでも効果を上げていけます。

電気刺激により効果的に血液循環も向上させるので、皮膚に栄養が行き渡り、真皮層でヒアルロン酸やコラーゲンなどの合成が促され、むくみの解消や弾力やハリのある皮膚の形成を促します。たるみだけでなく、ボトックスなどによる神経麻痺にも効果があります。

【美容鍼】

美容鍼で表情筋の弾力性を改善させます。また血液循環が増進させ、ヒアルロン酸やSMAS筋膜やリガメントを構成するコラーゲンなどの合成も促進され、肌の修復再生などを早め若々しい肌を作るというものです。

さらに自律神経に働きかけ、副交感神経が優位な状態になるので身体の緊張が和らぎ、リラックスした身体を作る効果が得られ、睡眠の質を改善し、睡眠時における美肌作りのための成長ホルモンなどの分泌を促し、正常なターンオーバーへ導きます。