【小河原】骨格矯正2Daysセミナー

研修テーマ「世界のトレンド」

研修日 2/26                         小河原将文

○総院長が話していた内容は施術の話だけでなく海外の施術者についても話していただいた。
☆世界の治療家の知識はとてもすごい。
→総院長がおっしゃっていたのは世界の治療家はお医者様並みに知識があるということ。そのくらい知識が必要なことを自分たちがやっているという自覚を持つ。総院長も組織学の事はよく分からなかったが大学で学んだ。知識がある事で患者様に説明ができ、信頼を得ることができる。さらに自分の施術に自信を持つことができる。

○冒頭の海外の施術者のお話を終えて、世界で流行している施術、そしてそれに関与している組織のお話をしていただいた。
☆効果の出るカッサの使い方
自分が今までイメージしていたカッサの使い方は、筋膜リリースを目的とし、筋肉と筋肉の間にカッサを入れ、その筋肉同士をはがすイメージで使うものだと思っていた。しかし今世界で使われているやり方は出来るだけ優しく肌に沿うようにして筋膜パックをするイメージでやっている。

☆筋膜パックに関与する組織、解剖の説明。
◎細胞外マトリックス
→・蘇生結合組織のこと
・細胞外マトリックス(ECM)は組織を裏打ちする基底膜や細胞間隙に存在する糖とタンパク質の複合体である。皮下の中で行われているもの。ネバネバしながら動いているイメージ。人の多様性な動きを実現させてくれている組織の一つ。
・結合組織自体は増殖と分化に関わっている。代謝と栄養素の自由に拡散できる多孔性水和イオン環境を維持する。これを例えると「呼吸」のようなもの。つまり、細胞外マトリックスは呼吸に近いことをしている。
・細胞外マトリックスの種類

例プロテオグリカン、コラーゲン、テネイシンCヒアルロン酸など、、、

・筋膜をまいている様な存在でもある。筋膜とは袋みたいなイメージ。実際には筋肉だけでなく、骨、内臓、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を包み込み、それぞれの場所に適切に位置するよう支えている。

☆実際に細胞外マトリックスを出すにはどうしたらいいのか?
→・衰えるのも肥大するのも緩衝材的役割が必要になってくる。そこで重要なのが「細胞外マトリックス」。なぜ重要なのかというと人の多様性な動きを実現させてくれているから。
・どうしたら細胞外マトリックスが出るのか。必要なものは「刺激」である。具体的にいうと「ストレッチ」や「圧電刺激」で出てくる。
総院長はこの説明の時に刺激=電力とおっしゃっていた。とてもわかりやすいと思った。つまり刺激がなくなってしまうと細胞外マトリックスの誘導量が減ってしまう。なので、さつまでは「ポジショナー」を入れる。理由は刺激を維持できるから。
・他のところではこういった内容をボディメイクで使うところが多いがさつまではそれをフェイシャルで行っている。ミルキングやリコイルで刺激を入れて細胞外マトリックス(ムコ多糖体)を出していく。そしてカッサで全体的に広げて筋膜パックをする様なイメージでやっていく。このイメージがとても重要になっていく。ただ細胞外マトリックスを出しても意味がなく、出たものを全体的にいきわたらせることが重要になっていく。リモデリングを促進させたりする効果もある。
・ポジショナーを入れながら行うことでより効果を発揮する。骨自体を正しい位置に持っていき、カッサを行う事で効果が持続する。骨膜下でも同等なことが起きているといえる。しかし、骨膜で起きていることの方が複雑。この手技は骨リモデリングにも関与してくる。
・ポジショナーをやる際は大体1分ぐらいで大丈夫。表情筋はATPが少ないため、長くやりすぎるともたなくなってしまう。なので、時間ではなく回数を増やしていくのがポイントである。
・刺激を入れて細胞外マトリックスを出す現象はミルキングでもリコイルでも口内法でも起こっていることを忘れない。つまり、粘膜でも細胞外でもアプローチできた方がいい。

☆実技
→実際に総院長に実践していただきみて学ばさせていただいた。その後に自分自身で実践してみました。
・お顔をやる上で広頚筋や胸鎖乳突筋のハリはすごく邪魔になってくる。まず、邪魔になってくるものをどかしていかないといけない。そのまま施術を行なっても効果がなくなってしまう。
・その邪魔なものをどうどかしていくかというとまずはリコイルである。少し経つとまた戻ってしまうが自分自身の施術がとてもやりやすくなる。肩こりの硬さも取れてくるので、患者様への説得力も変わってくる。しっかりした準備をしてから口内法にとりかかる。今は自分は口内法ができないのでできないなりに、自分自身の武器を見つけて極めて行く。口内法が終わったら、ミルキングにとりかかるんですが、しっかりイメージを持ちながらやることが大事だということ。コリをとっているイメージだったり、細胞外マトリックスを出しているというイメージが施術につながっていく。お顔に関していうと、咬筋のところが一番細胞外マトリックスが多いと思われる。細胞外マトリックスは筋肉全体の厚さだったり、表面積などで出てくる量が変わってくる。骨の縫合部分は細胞外マトリックスの塊である。さらに、面積が大きい所も細胞外マトリックスの塊である。例は上顎骨前面。骨膜の細胞外マトリックスだらけ。なので、外からアプローチしやすい。口内法が使えないなら、そういった所を狙っていき造形して行くのもあり。突起の部分は粘性のマトリックスが出やすい。そして、十分に細胞外マトリックスを出したところでカッサをかける。しっかり筋膜パックをするようなイメージでかける。やる前に必ず患者様に赤みがおびてしまうことを伝えるのを忘れない。

☆自分が感じたこと

自分は実際にYouTube撮影の助手をさせていただいた時に総院長の施術を見させていただいた時にカッサの使い方に驚きました。患者様の気遣いも見習いたいと思いました。今回改めて研修をしていただき、イメージすることの大切さを学びました。イメージするのにも知識と理解がとても大事なのでそのために日々アップデートが大事だと思いました。現状維持ではなく日々成長できる様にいろんなことに興味を持って自分で調べていきたいと思いました。理論がわかることで治療効果にもつながると思いました。

患者様への信頼と自分自身の自信を身につけれる様に日々勉強を重ねて、知識量増やしていきます。